■血糖値
血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度です。食べ物から消化吸収された炭水化物や糖類は一旦ブドウ糖に変換され、血液の流れに乗って、すなわち血糖となって全身に運ばれます。ここにインスリンというホルモンが作用すると、血糖は細胞内に取り込まれて、エネルギーに変えられ、人間の活動を支えているのです。
ところが、過食や美食のために摂取する栄養分が多くなると、血液内のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなってきます。あるいはすい臓などの疾患が原因となってインスリンの分泌量が少なくなったり、インスリンそのものの働きが悪くなっても同様に血糖値が高くなる状況が発生します。

血糖値が正常な値の範囲を超えて、異常に高くなった状態を「糖尿病」といいます。
なぜ「高血糖症」ではなく「糖尿病」と言うのか? 
それは、血糖値がおおよそ180mg/dlを越えて高くなると、腎臓の尿細管でブドウ糖の再吸収が追いつかなくなって尿中にブドウ糖が排泄されるようになるからです。
会社の健康診断で尿糖を測定するのは、間接的に「血糖値」の異常(特に高血糖の状態がないか)を検査しているわけです。あくまでも尿糖は糖尿病の結果であり、原因ではありません。
したがって、正確な糖尿病の判定には尿糖ではなく、血液を採取して「血糖値」を直接測定します。

私たちは「飽食の時代」といわれる過食・美食の時代に生きています。血糖値を上昇させて糖尿病にならないように十分注意しましょう。
糖尿病は一旦発病すると完治は難しくなります。
治療せずに放っておくと、神経障害や眼底出血、高血圧などをはじめ、心筋梗塞や脳卒中など命にかかわる合併症を引き起こします。糖尿病の本当の怖さは、このような重大な合併症にあるのです。
血糖値の変化にはくれぐれも注意してください。



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